ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

グッド・モーニング / 増尾好秋 (1979)

 

洗練されたメロウネスが耳に心地よい

大学在学中に渡辺貞夫グループのメンバーに抜擢されてプロ入り。

1971年にニューヨークへ渡り、巨匠ソニー・ロリンズのバンドで活躍するなど、日本を代表するジャズミュージシャンでありギターヒーローであった増尾好秋。

70年代半ばから、自身のリーダーアルバムを次々とリリースするが、ドラムにロビー・ゴンザレス、ベースにT.M. スティーヴィンスというファンキーなリズム隊を迎え、ニューヨークで録音したのが本作。

ファンクありスローありだが、全体を通してメロウで洗練されており、増尾の流麗で小粋なフレーズが耳に心地よい。

1979年には高中正義の『JOLLY JIVE』、80年には渡辺香津美の『TO CHI KA』など、この時期には日本の優れたフュージョンアルバムが次々とリリースされたが、洗練されたメロウネスでは頭一つ抜けた作品だと思う。

 

 

1 (I'm Still) Believing In Dreams
2 Good Morning
3 Because Of You
4 Inside Love
5 Little Bit
6 Dealing With Life
7 Little Bit More