ミントンハウスのチャーリー・クリスチャン
「ミントンズ・ハウス」でのセッションを記録した歴史的重要作
チャーリー・クリスチャンは1916年生まれ。
カントリーとジャズの両方に影響を受けてギターの修練を重ねたチャーリーは、ベニー・グッドマン楽団のメンバーに起用され、さらに腕を磨く。
楽団を離れたのち、ニューヨークで次世代ジャズを担う精鋭たち、チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピー、セロニアス・モンクらと出会い、共演の機会を得る。
彼らはクラブ「ミントンズ・ハウス」で、夜な夜なジャムセッションを重ねており、その演奏を記録したのが本作「ミントンハウスのチャーリー・クリスチャン」で、ビバップが誕生した瞬間とも言われる歴史的な重要作だ。録音は1941年である。
チャ-リーがこの時代に残した最大の功績は、それまでリズムやコードなどバッキングが主体だったギターを、アドリブやソロをとれる楽器へと進化させたこと。
彼は1942年、25歳という若さで他界するが、同時代のギタリスト、後に続くギタリストに、多大な影響を与えた。
なお、このアルバムは『ミントンハウスのチャーリー・クリスチャン』の邦題で知られるが、モンクやガレスビーとの共作であって、そもそも彼はリーダー作を一枚も残していない。
このアルバムがリリースされたのは、彼の死から15年後のことである。
Bass – Nick Finton
Drums – Kenny Clarke
Guitar – Charley Christian
Piano – Kenny Kersey, Thelonious Monk
Tenor Saxophone – Don Byas
Trumpet – Dizzy Gillespie, Joe Guy
1 Swing To Bop
2 Stompin' At The Savoy
3 Up On Teddy's Hill
4 Stardust
5 Kerouac
6 Stardust
7 Guy's Got To Go
8 Lips Flips