ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

Jazz Immortal - After Hours Monroe's Harlem Mintons / Charlie Christian, Dizzy Gillespie (1957)

ミントンハウスのチャーリー・クリスチャン 

「ミントンズ・ハウス」でのセッションを記録した歴史的重要作

チャーリー・クリスチャンは1916年生まれ。

カントリーとジャズの両方に影響を受けてギターの修練を重ねたチャーリーは、ベニー・グッドマン楽団のメンバーに起用され、さらに腕を磨く。

楽団を離れたのち、ニューヨークで次世代ジャズを担う精鋭たち、チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピー、セロニアス・モンクらと出会い、共演の機会を得る。

彼らはクラブ「ミントンズ・ハウス」で、夜な夜なジャムセッションを重ねており、その演奏を記録したのが本作「ミントンハウスのチャーリー・クリスチャン」で、ビバップが誕生した瞬間とも言われる歴史的な重要作だ。録音は1941年である。

チャ-リーがこの時代に残した最大の功績は、それまでリズムやコードなどバッキングが主体だったギターを、アドリブやソロをとれる楽器へと進化させたこと。

彼は1942年、25歳という若さで他界するが、同時代のギタリスト、後に続くギタリストに、多大な影響を与えた。

なお、このアルバムは『ミントンハウスのチャーリー・クリスチャン』の邦題で知られるが、モンクやガレスビーとの共作であって、そもそも彼はリーダー作を一枚も残していない。

このアルバムがリリースされたのは、彼の死から15年後のことである。

 

Bass – Nick Finton
Drums – Kenny Clarke
Guitar – Charley Christian
Piano – Kenny Kersey, Thelonious Monk
Tenor Saxophone – Don Byas
Trumpet – Dizzy Gillespie, Joe Guy

1 Swing To Bop    
2 Stompin' At The Savoy    
3 Up On Teddy's Hill    
4 Stardust    
5 Kerouac    
6 Stardust    
7 Guy's Got To Go    
8 Lips Flips