タイムゾーンズ / ウォルフガング・ムースピール
1980年代後半のNYの息吹がありありと
オーストリア出身。
奨学金を得てバークリー音楽院で学び、ニューヨークでプロ活動をスタートさせたウォルフガング・ムースピールの初リーダー作がこちら。
2000年代の半ばからはECMレーベルより幻想的なテクスチャーのアルバムをリリースしているが、ソロデビュー当時の彼は、もっと直線的でアグレッシブ。
それでも、独特の浮遊感がにじみ出ているところは彼らしい。
技術的な完成度は高く、弾こうと思えば何でも弾けちゃう感はありあり。
基本はベース、ドラムとのトリオで、曲によってピアノやテナーが加わるという、ごくオーソドックなスタイル。
1980年代後半のニューヨークならではの勢いとカラフルさが垣間見え、私らのような中高年世代には懐かしい。
当時イケイケのサックス奏者だったボブ・バーグのパッショネイトな演奏も聞きものだ。
1 My Hill 8:28
2 Chip 6:37
3 Asleep (For Christine) 5:24
4 Introduction 1:36
5 Everything Happens To That Dog 2:27
6 On The Edge 6:37
7 Singing Beach 6:19
8 Timezones 7:21
9 Blue Morning Rays (For Menga) 9:32
Drums, Percussion – Alex Deutsch
Electric Bass, Acoustic Bass – Peter Herbert
Electric Guitar, Acoustic Guitar, Guitar Synthesizer – Wolfgang Muthspiel
Piano – Aydın Esen (曲: 4 to 6)
Tenor Saxophone – Bob Berg (曲: 1, 5, 6, 9)
