テレパシー / ジム・ホール、 ロン・カーター
『Alone Together』から約10年、名手二人のコク深いデュオ
この二人の名が並べば、ジャズファンなら誰でも、1973年にリリースされた傑作デュオライヴアルバム『Alone Together』を思い浮かべるはず。
それから約10年、二人の名義でのライヴ盤が2年続けてリリースされた。
1984年の『Live at the Village West』(録音は82年)、1985年の『Telephone』(録音は84年)だ。
この2作品をまとめて、2001年に2枚組でリリースされたのが本作『Telepathy』である。
ぶっちゃけ、『Alone Together』がジャズ史上に輝く傑作であるからして、それに匹敵するほどのインパクトはない。
また、2枚通して聴くと、いささか長過ぎる印象があるのは確かだ。
だが『Alone Together』の時代から比べれば、録音技術は大きく進歩しているから、ギター、ベースそれぞれの音色は実にリアルで鮮やか。
名手のデュオだからこその繊細で滋味深いハーモニー、静かに語りかけるかのような対話の妙には、やはり深くうなずきつつ耳を奪われる。
DISK 1
1 Bag's Groove
2 All the Things You Are
3 Blue Monk
4 New Waltz
5 Down from Antigua
6 Summer Night
7 St. Thomas
8 Embraceable You
9 Laverne Walk
10 Baubles, Bangles and Beads
DISK 2
1 Introductory Announcement
2 Telephone
3 Indian Summer
4 Candlelight
5 Chorale and Dance
6 Alone Together
7 Stardust
8 Two's Blues