巨匠パット・マルティーノ、エレピとの傑作デュオ
ウィル・ビー・トゥゲザー・アゲイン / パット・マルティーノ
パット・マルティーノとピアニスト、ギル・ゴールドスタインとのデュオで、全体として静かで上品で奥深い演奏が並ぶ傑作。
デュオではあるが、丁々発止と渡り合う感じはなく、ギルのピアノはそっと控えめにコードを置いていく感じ。
その音に包まれながら、パットは正確無比なピッキングで、切れ味鋭くコクのあるフレーズを紡いでいく。
デュオだけに、パットの代名詞でもある、極太弦・極厚ピックによる、芯のある輪郭のくっきりしたトーンは、さらに鮮やか。
けっこうアグレッシブなこともやっているのだが、全体として静かで熱さは感じない。
変なたとえかもしれないが水墨画のようだ。
なお、このアルバムの「続編」は、2013年に日本の独自企画でリリースされることになる。
Guitar – Pat Martino
Electric Piano – Gil Goldstein
1 Open Road:Olee / Variations and Song / Open Road
2 Lament
3 We'll Be Together Again
4 You Don't Know What Love Is
5 Dreamsville
6 Send in the Clowns
7 Willow Weep for Me