ライヴ・アット・ヨシズ / パット・マルティーノ
超絶テクが炸裂するトリオ編成でのライヴ盤
西海岸の人気ジャズスポット“ヨシズ”で2000年に収録されたライヴ作品。
2002年のグラミーでBest Jazz Instrumental Albumにノミネートされた快作である。
パットのギターに、オルガンにジョーイ・デフランセスコ(Joey Defrancesco)、ドラムにビリー・ハート(Billy Hart)という辣腕を迎えてのトリオ編成で、緩急の見事なアンサンブルも、創意にあふれたソロも、聞き所満載。
「オレオ」「オール・ブルース」「ブルー・イン・グリーン」といった有名曲が多いので、キャリアの浅いジャズファンもとっつきやすいだろうが、もしこのアルバムではじめてパットの演奏を聞いたなら唖然とするだろう。
とにかくピッキングは正確無比で、速弾きの華麗さたるや、ほとんど超人の域。
それでいて機械のように無機的ではなく、ソウルジャズやブルースのグルーヴ感も確かだ。
ジョーイ・デフランセスコのオルガンも見事で、バッキングは手堅く、ソロになるやグイグイ前に出てファンキーなフレーズを弾きまくる。
全体にブルージーではあるが、淀んだ印象ではなく、どこか洗練されていて垢抜けている。
それもパット・マルティーノの持ち味であり、また、2000年型のブルージーさであるとも言えよう。
1 Oleo 6:57
2 All Blues 12:00
3 Mac Tough 9:59
4 Welcome To A Prayer 10:30
5 El Hombre 10:25
6 Recollection 7:55
7 Blue In Green 7:16
8 Catch 11:05
Guitar – Pat Martino
Drums – Billy Hart
Organ – Joey DeFrancesco