イマドキ感とヴィンテージ感が好バランスの気鋭のギタリスト
ヘンスフォース / マックス・ライト
ワシントンDC出身で、ニューヨークを拠点に活躍中のギタリスト、マックス・ライト。
2019年のハービー・ハンコック・インスティテュート・オブ・ジャズ国際ギター・コンクールで準優勝して注目を集めた。
トリオ名義での作品やデュオ作品は過去にあるが、自らの名前を冠したリーダー作は本作が初だ。
非常にテクニカルなギタープレイヤーで、パット・マルティーノを思わせるようなちょっとヴィンテージで小気味のいい演奏を聞かせる一方、カート・ローゼンウィンケルら同時代のプレイヤーのような、やや変則的なフレーズも繰り出す。
かなりテクニックの持ち主だが、決して機械的ではなく哀愁感もあって懐の深さも感じさせる。
参加メンバーも腕利き揃いで、特にサックスのノア・プレミンガーは、ロリンズやジョー・ロヴァーノのような肉厚で歌心のある演奏を聞かせ、マックス・ライトとの相性も良さげ。
高速で複雑なテーマのユニゾンばっちりだ。
2023年7月にピアニストのジュリアン・ショアとのデュオで来日していたが、ぜひこのカルテットで来日して欲しいと思う。
Max Light (guitar)
Noah Preminger (tenor saxophone)
Kim Cass (bass)
Dan Weiss (drums)Recorded May 2022
1.Barney & Sid 7:29
2.Henceforth 7:50
3.Luftrauser 5:02
4.Subjective Object 6:18
5.Animals 6:49
6.If You Could, Would You? 7:07
7.Half Marathon 4:00
8.High Or Booze 5:44
