フランス出身の俊英、初のリーダーアルバム
1985年フランス、パリ生まれ。
国立音楽学校で学んだあとサイドマンとして活動を開始。
2008年、ニューヨークに移り、The New School For Jazz And Contemporary Musicで学ぶ。
2015年、ウェス・モンゴメリー・インターナショナル・ジャズ・ギター・コンペティションで準優勝。
これを気に、ニューヨークのジャズシーンで注目の存在となる。
そんな彼が2012年にリリースした、初のリーダーアルバムが本作。
ジャケット写真の姿は、どこにでもいそうな、ごく普通のお兄ちゃんだ。
当時、親しく共演していたミュージシャンたちを集めての作品で、基本はトリオだが、ちょうどレコードの際に、ニューヨークを訪れていたピアニストのトーマス・エンコが参加したカルテットの演奏もある。
グレート・アメリカン・ソングブックのスタンダードが中心で、オリジナルも2曲。
当時20代後半と若いこともあってか、溌剌として、躍動感にあふれ、情感あふれるバラードも速射砲のような速弾きも、非凡な才能を見せる。
その後のオリジナルアルバムは決して多くはないのだが、フランス人ヴォーカリスト、シリル・エイメーとのデュオ作品『I'll Be Seeing You』など、良い仕事をしていると思う。
Michael Valeanu (g)
Or Bareket (b)
Rajiv Jayweera (ds)
Thomas Enhco (p)
1. From This Moment On
2. La Javanaise
3. I Concentrate On You
4. Who Can I Turn To?
5. Tea Time
6. Rabo De Nuve
7. Voice of Memory
8. Dexterity
9. Almost Like Being in Love
10. Polka Dots and Moonbeams