ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

Solo / Egberto Gismonti (1979)

ソロ / エグベルト・ジスモンチ

ソロ

ソロ

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1970年代のECMを代表する傑作ソロアルバム

エグベルト・ジスモンチの代表作であり、1970年代のECMを代表するアルバムでもある。

ジスモンチは1947年、ブラジルに生まれ、60年後半からプロとして音楽活動を開始。

70年代半ばにECMと契約し、77年リリースの『輝く水』が大きな注目を集めセールスも好調で、ECMを代表するアーチストの一人となる。

ギター、ピアノ、どちらも超絶技巧の持ち主で作曲能力も高く、79年の本作ではその才能が遺憾なく発揮されている。

どの曲も繊細で瑞々しく開放感にあふれ、桃源郷に誘ってくれるかのよう。

ジャズというよりニューエイジ・ミュージックに近いが、そんなジャンル分けは抜きにして、良質な音楽であることは間違いない。

個人的にはピアノ演奏の方が印象深く「Frevo」の美しさは、何百回聞いてもため息がでる。

録音も素晴らしく、ECMならではの余韻の美しさと音空間の立体的な広がりは、ジスモンチの演奏の魅力に大きな付加価値を与えている。

 

 

1 Selva Amazonica/Pau Rolou
2 Ano Zero
3 Frevo
4 Salvador
5 Ciranda Nordestina