フォー・ジャンゴ / ジョー・パス
ジョー・パスがジャンゴ・ラインハルトに捧げた名盤
‘ジャズ・ギターの神様’ ジョー・パスの1960年代の代表作。
彼が敬愛し尊敬するジプシー・スイング・ギターの名手、ジャンゴ・ラインハルトに捧げた一作。
「Django's Castle(ジャンゴの城)」などジャンゴのオリジナル曲や、「Limehouse Blues」などジャンゴのレパートリーだった曲が中心。
アルバムタイトル曲である「For Django」は、ジョー・パスのオリジナルである。
ジャンゴをそのまま模倣しているわけはないが、スインギーで疾走感のある演奏はジャンゴの魂が乗り移っているかのよう。
1曲1曲は2,3分程度と短いが、内容は濃く、聴き応えがある。
編成は2ギターとベース、ドラムのカルテットだが、もう一人のギター、ジョン・ピサノはバッキングに徹している。
バックの演奏はシンプルだが、心地よくスイングしていて切れ味がよく、ジョー・パスのギターをよく引き立てている。
ジョー・パスといえば、70年代に入ってからの作品のほうが有名で評価が高いが、64年時点でこれだけの作品を残しているとは、さすがの才能である。
Joe Pass, John Pisano(g)
Jim Hughart(b)
Colin Bailey(ds)
1.Django
2.Rosetta
3.Nuages
4.For Django
5.Night And Day
6.Fleur D'Ennui
7.Insensiblement
8.Cavalerie
9.Django's Castle (Manoir De Mes Reves)
10.Limehouse Blues