ジャズギターの神様が癒やしのボッサを演奏した異色作
シンプリシティ / ジョー・パス
国内盤が再発リリースされたときの帯の惹き文句が
「ジャズギターの神様が西海岸の名手をバックに多彩なソロを披露する魅惑のボサノバ&ジャズアルバム」
内容はまさにこのまま。
ジョー・パスと言えば、歴代ジャズギタリストの中でも屈指の超絶技巧の持ち主であり、緊張感あふれる端正な演奏が持ち味。
しかし本作では、かなりリラックスして、いい意味で緩いプレイを聞かせてくれる。
シングルトーンが中心で、メロディをしっかり、というより、ゆったり紡いでいくという感じ。
楽曲の半分近くがボッサ系なこともあって、なおさら、ゆったり感が印象に残る。
ジョー・パスの作品としては、いささか異色で、代表作に挙げられることはまずないが、60年代のレトロな空気感とともに癒やしのギターを味わうのも悪くはない。
Hagood Hardy(vib)
Julian Lee(p、org)
Bob Whitlock(b)
Colin Bailey(ds)
1 You And Me
2 'Tis Autumn
3 Luciana
4 I Had The Craziest Dream
5 Nobody Else But Me
6 Simplicity
7 The Sands Of Time
8 Sometime Ago
9 The Gentle Rain
10 Who Can I Turn To (When Nobody Needs Me)
11 Where Was I (Donde Estuve Yo) (Where Was I)