西海岸を代表する女性ギタリストがウェス・モンゴメリーをトリビュート
ワン・フォー・ウェス / ミミ・フォックス・オルガン・トリオ
1956年、ニューヨークで生まれ、サンフランシスコを拠点に活動するギタリスト、ミミ・フォックス。
ブランフォード・マルサリス、ダイアナ・クラール、ドクター・ロニー・スミス、チャーリー・ハンター、スタンリー・ジョーダンら多くの実力派ミュージシャンとの共演経験があり、初のリーダー作のリリースは1985年。
かなりの実績、キャリアではあるのだが、日本での知名度、人気は、正直いまひとつな印象だ。
そんな彼女がオルガントリオで新作をリリース。
JAZZ WEEKの2023年2月13日付で、37位に入っている。
もともとジョーイ・デフランチェスコらオルガニストとの共演が多い人なのだが、ここでも小気味のよいアンサンブルを聞かせている。
タイトルが示す通り、本作は1923年3月のウェス・モンゴメリーの誕生から100周年を記念したもの。
モンゴメリーに影響を受けた8曲をセレクトしたらしい。
「Mr. White's Blues」、「Blues for Les」、「Blues for Us」などタイトルからしてブルースが多く、これらの演奏はゆったりと寛いだ印象ながら、陰影が深い。
おかしな言い方かもしれないが、実にジャズギターらしい演奏だ。
会心のトリビュート作と言えるだろう。
1.Mr. White's Blues 6:30
2.Moanin' 8:00
3.Blues for Les 5:14
4.Judy's Song 4:46
5.Pack of Lies 5:52
6.Blues for Us 5:15
7.For Django, Avec Amor 5:33
8.In My Life/Old Friends 7:29
Mimi Fox - electric/acoustic guitar
Brian Ho - Hammond B3
Lorca Hart - drums