ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

Groove Street / The Dave Stryker Trio With Bob Mintzer (2024)

ドラム、オルガンとのトリオにテナーを迎えてグルーヴィに

グルーヴ・ストリート / デイヴ・ストライカー・トリオ、ボブ・ミンツァー

NYのジャズシーンをを代表するギタリストの一人、デイヴ・ストライカーの2024年作。

前前作『As We Are』(別記事あり)、前作『Prime』(別記事あり)から、ほぼ1年ずつをあけてのコンスタントなリリース。

相変わらず多作で仕事熱心な人である。

もちろんコロナ禍の反動もあるだろうけれど。

本作の編成は前作と同じで、オルガンのジャレッド・ゴールド、ドラムのマクレンティ・ハンターとのトリオである。

デイヴは基本的にはストレート・アヘッドで、ややヴィンテージ感のある演奏が持ち味。

さらにこの編成ゆえの、ちょっとファンキーなソウルジャズ的なテイストで、前作の延長線上にあるといってよい。

1曲目のシャッフルからして、オルガン中心の疾走感のあるグルーヴの上を走るデイヴのソロが心地よい。

オリジナル曲が中心だが、#4はウェイン・ショーターの「INFANT EYES」。

おっと書くのを忘れていた、本作にはゲストにWDRビッグバンドで共演したテナーのボブ・ミンツァーが参加。

この「INFANT EYES」のゆったりしたテンポの中での、ミンツァーの澄んだ音色、しなやかな節回しは流石だ。

このアルバム、アメリカでは好評のようで、JAZZ WEEK のベスト20以内にランクインしている(2024年1月)

と思っていたら、2月5日付けのチャートではなんと1位。これは驚いた。

 

Dave Stryker (Guitar)
Bob Mintzer (tenor sax)
Jared Gold (organ)
McClenty Hunter (drums)

 

1.GROOVE STREET
2.OVERLAP
3.SUMMIT
4.INFANT EYES
5.SOULSTICE
6.COLD DUCK TIME
7.CODE BLUE
8.THE MORE I SEE YOU
9.STRAIGHT AHEAD