ヴェッセルズ・オブ・ウッド・アンド・アース / ダン・ウィルソン
ファンキーに弾きまくる新鋭ギタリストの3作目
アメリカの新鋭ギタリスト、ダン・ウィルソン、これが3枚目のリーダーアルバム。
メンバーにドラムのジェフ・ワッツ、ベースのクリスチャン・マクブライトという凄腕の名を見れば、前のめりにもなろうというものだ。
ダン・ウィルソンのギターは、いわばウェス・モンゴメリー~ジョージ・ベンソン直系。
熱くソウルフルにぐいぐい弾きまくる。
こういうタイプの若手ギタリストって、最近あまり出てきてないと思うが、この手が好みの私としては、ことのほか嬉しい。
収録曲の大半はオリジナルだが、スティーヴィー・ワンダー「Bird of Beauty」、コルトレーンとマーヴィン・ゲイのメドレー「After the Rain / Save the Children」、マーヴィン・ゲイ「Inner City Blues」といったカヴァーの選曲もいい感じ。
おそらくは、これらが本人のルーツでもあるのだろう。
3曲で参加するニューヨークのヴォーカリスト、ジョイ・ブラウンの歌は、本作ではじめて聞いたが、これもエネルギッシュでコクがあり印象的だ。
Dan Wilson: guitar, electric
Christian Sands: piano
Marco Panascia: bass
Jeff Tain Watts: drums
Joy Brown: vocals (6, 7, 9)
Christian McBride: bass (4, 8)
1. The Rhythm Section
2. Bird of Beauty
3. The Reconstruction Beat
4. Vessels of Wood and Earth
5. Who Shot John
6. After the Rain/Save the Children
7. Inner City Blues
8. Juneteenth
9. Cry Me a River
10. James
11. Born to Lose