ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

Goin' Out Of My Head / Wes Montgomery (1966)

ゴーイン・アウト・オブ・マイ・ヘッド / ウェス・モンゴメリー

オールスター級メンバーを揃えたグラミー受賞作

サックスにフィル・ウッズ、ドラムにグラディ・テイト、トランペットにドナルド・バード、ピアノにハービー・ハンコックと、メンバーはオールスター級。

内容は、ブルースから、ボサノバ、ムード音楽風までさまざまで、オリバー・ネルソン編曲・指揮のオーケストラが華麗な彩りを添えている。

と書くと、イージーリスニング的な演奏を想像してしまうが、いやいやどうして、ウェスはやはり頭のてっぺんからつま先までジャズの人。

代名詞であるオクターブ奏法を随所に活かしつつ、凄みのある神業ギターを聴かせている。

このころのウェスは驚くほど多作で、66年だけでも何と5枚のアルバムをリリースしている。

曲やアドリブのフレーズが、とめどなく湧き出ていたのだろう。

まさかその2年後に天に召されることを知っていたはずはないが、驚くほどの駆け足ぶりだ。

なお、このアルバムは1967年のグラミー賞「Best Jazz Instrumental Album」を受賞している。

 

 

1.Goin' Out of My Head
2.Morro
3.Bass City
4.Chim Chim Cheree - (From Disney's 'Mary Poppin')
5.Naptown Blues
6.Twisted Blues
7.End of a Love Affair
8.It Was a Very Good Year
9.Golden Earrings

Alto Saxophone, Clarinet – Phil Woods
Alto Saxophone, Clarinet, Flute, Piccolo Flute – Jerry Dodgion
Baritone Saxophone, Flute, Alto Flute, Bass Clarinet – Dan Bank
Bass – George Duvivier
Congas – Candido
Drums – Grady Tate, Sol Gubin
Piano – Herbie Hancock, Roger Kellaway
Saxophone, Clarinet, Flute – Bob Ashton
Tenor Saxophone, Flute, Clarinet, English Horn, Oboe, Piccolo Flute – Romeo Penque
Trombone – Danny Moore, Jimmy Cleveland, Quentin Jackson, Tony Studd, Wayne Andre
Trumpet – Donald Byrd, Ernie Royal, Joe Newman

Engineer – Rudy Van Gelder
Producer – Creed Taylor