ボルチモアを拠点に活躍するギタリストの初リーダー作
ビカミング / スキップ・グラッソ
2023年2月13日付JazzWeekチャートで46位に顔を出してきたのだが、聞き覚えがない名前なので、調べてみたらこれが初のリーダー作とのこと。
スキップ・グラッソはメリーランド州ボルチモアを拠点とするギタリストで、2021年にグラッソ・ラヴィータ・ジャズ・アンサンブル名義でアルバム『Jagged Spaces』をリリース。
これがJazzWeekで33位にランクインして注目を集めたらしい(私は聞き逃していた...)。
本作はカルテット編成での録音で、全8曲すべてがオリジナル。
スイングあり、サンバあり、バラードありと多彩で、曲も演奏もなかなか完成度が高く、聞きどころが多い。
ベースのハーヴィーS、ドラムのビリー・ドラモンドは、それぞれリーダー作が多々あるベテランだから、リズムは強靭で躍動感にあふれる。
アンソニー・ポセッティは彼らほどの知名度、実績はないが、オルガンもピアノも達者で、「Don't Forget」ではオルガン、「Garry On A Bike Ride」ではピアノでの、スキップ・グラッソとのインタープレイには耳を奪われる。
次作が同じ編成になるかどうかわからないが、注目しておきたいギタリストだ。
Skip Grasso- Guitar
Harvie S- Bass
Billy Drummond-Drums
Anthony Pocetti- Keyboards
1.Belew's Knot 07:05
2.Harvie Livingston Seagull 06:42
3.Three Simple Truths 03:55
4.Don't Forget 04:47
5.Canto Belo 06:51
6.Garry on a Bike Ride 05:44
7.For Lou Lou, Where Ever You Are 06:09
8.Spring Forward 05:46