ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

Man with The Guitar / Herb Ellis (1965)

ブルースありカントリーありジャズ・ロックありの隠れ名盤

マン・ウィズ・ザ・ギター / ハーブ・エリス

1950年代から長きにわたって西海岸中心に活動したレジェンド、ハーブ・エリスの代表作というよりは、隠れ名盤に近い作品。

オルガン入りのクインテット編成で、ハーブ・エリスのオリジナルの他、「テネシー・ワルツ」や「べサメ・ムーチョ」などのスタンダードを採り上げている。

主役はもちろんハーブだが、名手テディ・エドワーズのテナーも聞きどころがたっぷり。アーシーなオルガンの響きもいい。

この時代のジャズギタリストには珍しく、彼はチョーキングを多用したことで知られるが、この作品においても、その技は随所に。

正攻法のジャズ一辺倒というわけではなく、ブルースありカントリーありワルツありジャズ・ロックありと多彩だが、どの曲でもブルージーなトーン、伸びやかで切れのいいフレージングが堪能できる。

 

Herb Ellis (g)
Ron Feuer (org)
Teddy Edwards (ts)
Stan Levey (ds)
Monty Budwig (b)


01. Empty Rooms
02. Swingin' on a Shoestring
03. A M Blues
04. Tennessee Waltz
05. Herbin'
06. Besame Mucho