ライト・オン・ブラザー / ブーガルー・ジョー・ジョーンズ
グルーヴィーなジャズ・ファンク・ギターを堪能
ブルースやR&Bテイストの色濃い、ジャズファンク系ギタリストのブーガルー・ジョー・ジョーンズ。
日本ですごく有名というわけではないが、グラント・グリーンあたりのジャズ・ファンク好きには、評価する向きも多い。
ちなみにブーガルーは、1969年の3枚目のリーダー作『Boogaloo Joe』からつけられたニックネームだ。
本作は、ブーガルーの代表作で、グルーヴィーにぐいぐい畳み掛けてくる、その一本気な勢いに圧倒される。
ぶっちゃけピッキングには「ん?」という箇所もあるが、そんな細かいことはどうでもよくなる痛快さだ。
特に超高速4ビートの「Poppin’」なんて、メンバー全員が、勢いにまかせるかのようにスウィングしまくっている。
主役はもちろんブーガルーだが、辣腕ドラマー、バーナード・パーディの疾走感のあるグルーヴはさすがだし、チャールズ・アーランドのねっちこいオルガンも聴き応えがある。
2008年に、ルディ・ヴァン・ゲルダーによるリマスター盤が出て、音の分離が良くなったが、音のガッツで言えば、オリジナルのアナログかもしれない。
1.Right On
2.Things Ain't What They Used To Be
3.Poppin'
4.Someday We'll Be Together
5.Brown Bag
6.Let It Be Me
Bass – Jimmy Lewis
Drums – Bernard Purdie
Guitar – Boogaloo Joe Jones
Organ – Charlie Earland
Saxophone – Rusty Bryant