モントルー・ジャズ・フェスでの歴代の名演を収録
ザ・モントルー・イヤーズ / パコ・デ・ルシア
1967年にスタートし、半世紀以上の歴史を誇る世界最大級の音楽フェス、モントルー・ジャズ・フェスティバル。
多くの歴史的名演で知られるこのフェスの中で、5,000公演を超えるパフォーマンスの模様がアーカイブされているという。
もちろんすでにリリースされたものも多いが、未発表の音源も膨大で、その歴史的価値は高い。
喜ばしいことに、この膨大なコレクションを紐解く『THE MONTREUX YEARS』というシリーズがスタートした。
その第1弾として2021年に発売されたのが、『NINA SIMONE: THE MONTREUX YEARS』と『ETTA JAMES: THE MONTREUX YEARS』の2作品。
そしてパコ・デ・ルシアの歴代の名演を収めたのが、この「Paco de Lucia: The Montreux Years」である。
全8曲と決して多くはないのだが、古くは1984年、そして2006年、2012年の選りすぐりのパフォーマンスが収録されている。
パコ・デ・ルシアのライブ盤は2010年録音の「En Vivo - Conciertos Live In Spain」が最後だから、それ以降のライブという意味でも貴重だ。
どの曲もパコ・デ・ルシアの超絶なテクニックに裏打ちされた、魂を揺るがせるようなパッショネイトなギターが堪能できる。
空気感までが伝わる録音もいい。
なお、〈スーパー・ギター・トリオ〉の盟友ジョン・マクラフリンがライナーを執筆している。
01. Vamonos (Live - Montreux Jazz Festival 2012)
02. La Barrosa (Live - Montreux Jazz Festival 2006)
03. Solo Quiero Caminar (Live - Montreux Jazz Festival 1984)
04. Alta Mar (Live - Montreux Jazz Festival 1984)
05. El Tesorillo (Live - Montreux Jazz Festival 2006)
06. Buana Buana King Kong (Live - Montreux Jazz Festival 1984)
07. Variaciones de Minera (Live - Montreux Jazz Festival 2012)
08. Zyryab (Live - Montreux Jazz Festival 2006)