正統派のバップで真っ向勝負する期待の新人
イントロデューシング / セシル・アレキサンダー
カート・ローゼンウィンケルが主宰するレーベルHEARTCORE RECORDS から登場した新人ギタリスト、セシル・アレキサンダーのデビュー作。
新人ではあるが、
2017年Wilson Center ジャズギターコンペティション優勝
2018年Lee Ritenour Six String Theory コンペティション優勝
2019年Herbie Hancockインスティテュート・オブ・ジャズ・インターナショナル・ギターコンペティション3位
とデビュー前の経歴は華々しく、バークリー音楽大学の助教授としても活躍中とのこと。
要するに将来を嘱望されたギターエリートなわけだ。
本作は、オリジナルに加え、ボビー・ハッチャーソンあり、ダニー・ハザウェイあり、コルトレーンあり、デューク・エリントンありとバランスのとれた選曲。
編成はオルガン、ドラムスとのトリオで、実に真っ向勝負の正統派ビバップを聞かせてくれる。
新人にしては、選曲も演奏もやや渋すぎるような印象だが、まずは自分のルーツ、寄って立つところを示したかったのかもしれない。
テクニックは非常に安定していて、フレーズの引き出しも多そうだから、次作以降に新たな側面を期待したい。
Cecil Alexander - Electric Guitar
Will Gorman - Hammond B3
Steven Crammer - Drums
1. Bright Green
2. Shug
3. Till Then (Bobby Hutcherson)
4. 9th Round
5. Someday We'll All Be Free (Donny Hathaway & Edward Howard)
6. Nansen
7. Central Park West (John Coltrane)
8. Love You Madly (Duke Ellington)
9. Captain Bailey
10. Talk Sho