ネイザン・イーストらを迎え、西海岸テイストのソロ一作目
カシオペアのフロントマン、野呂一生のファーストソロアルバム。
80年代なかばのカシオペアといえば人気絶頂期で、ラジオや有線放送でかかりまくっていた記憶がある。
ソロを出したからといって、バンドが壁にぶち当たっていたとか、メンバーとの関係がうまくいってないとかは全然ない。
当時、カシオペアの各メンバーがソロ活動をスタートさせた、その一環であって、それぞれ自分らしい音楽を見直しやってみよう的なプロジェクトだったのだと思う。
録音はロサンゼルス。
本作での野呂は、ビシバシとソリッドに決めまくるカシオペアとは違って、どこかリラックスした西海岸テイスト。
ギターソロも少なめで、ヴォーカルを含めアンサンブル重視の内容だ。
野呂のソロということで、カシオペア以上にギターが前面に出ているのでは、と期待していたファンも多かったはずで、そこはちょっと肩透かしくらった感じである。
それはそれとして、ネイザン・イーストやパトリース・ラッシェンらを迎えた演奏はスムーズで艶があり、野呂のギターも伸びやか。
個人的には、シーウインドのホーン隊の参加が嬉しい。
なお野呂は2003年までに計6枚のソロアルバムをリリース。
以降は、ISSEI NORO INSPIRITSとして作品を発表している。
Bright Times
The Message In The Night
In Our Way Of Life
Transparency
You Can Do It
Moon Dance
Wishful Thinking
Sweet Sphere (A Light Blue Lullabye)