ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

Freedom / Kenny Burrell (1979:録音1963,1964)

かの『Midnight Blue』直後の録音、日本でのみリリースされた知られざる名盤

 

フリーダム / ケニー・バレル
ハービー・ハンコックやハンク・ジョーンズら腕利きのメンバーを揃え、63年と64年にルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオで録音されたが、なぜかその当時には発表されなかった。

かの名盤、1963年の『Midnight Blue』の直後であり、メンバーもかぶっているので出来に問題があったと判断されたとは考えづらい。
おそらくは権利関係ゆえだろう。

それが、1980年になって、なんと日本のみでリリースされた。

収録曲は2つのセッションからなっていて、

一つはハービー・ハンコック、スタンリー・タレンタイン、ベン・タッカー、レイ・バレット、ビル・イングリッシュによるセクステット。

もうひとつはハンク・ジョーンズ、セルダン・パウエル、ミルト・ヒントン、オシー・ジョンソンによるクインテット。

セッションは異なるが、バレルのギターは一貫していて、彼らしいブルースフィーリングにあふれており、『Midnight Blue』ぽい印象も随所に。

1曲目はアップテンポの4ビートで、テーマのギターとテナーのユニゾンが無茶かっこいい。

各人のソロも切れ味抜群だし、ソロのバックでのハンコックのプレイにも唸らされることしきり。

ハンク・ジョーンズのオルガンがフィーチャーされた曲には、ソウル・ジャズ的なテイストもあって、ファンキーでノリがいい。

バレルのギターを中心にしつつ、こうしたメンバーのキャラクターを味わえるのが、本作の魅力なのだろう。

CDリイシューされていないので、アナログ盤には高値がついていて私も保有しておらず、馴染みのジャズバーで聴いたのみ。

だったのが、なんとSpotifyにあった! それも結構音が良いのだ。

なお、この時代の録音にはよくあることなのだが、バレルのギターがやや左に寄りすぎている感じがある。

あえて、モノラルに設定にすると、当然分離は悪くなるが、ギターを中心としたカタマリ感のあるエネルギッシュな印象になる。

 

 


G Minor Bash
Freedom
Lonesome Road
K Twist
Love
The Good Life
Stairway To The Stars
Loie
I Hadn't Anyone 'Til You


Bass – Ben Tucker (A1 to B1), Milt Hinton ( B2 to B5)
Congas – Ray Barretto (A1 to B1)
Drums – Bill English (A1 to B1), Osie Johnson (B2 to B5)
Guitar – Kenny Burrell
Piano – Herbie Hancock (A1 to B1)
Piano, Organ – Hank Jones (B2 to B5)
Tenor Saxophone – Stanley Turrentine (A1 to B1)
Tenor Saxophone, Baritone Saxophone, Flute – Seldon Powell (B2 to B5)