ギル・エヴァンスが参加。バレルの代表作にしてジャズギターの歴史に残る傑作。
ケニー・バレルの全貌 / ケニー・バレル
プロデューサーはクリード・テイラー。
エンジニアはルディ・ヴァン・ゲルダー。
アレンジと指揮はギル・エヴァンス。
参加メンバーは、リー・コニッツ、スティーヴ・レイシー、エルヴィン・ジョーンズ、ロン・カーターなどなど。
メンバーが豪華だから傑作になると約束されるわけでもないのだが、本作は、これらのメンバーの個性を活かしつつケニー・バレルが持てる力のすべてを出し切ったと言える傑作。
バレル自身もインタビュー等で、このアルバムをキャリアにおける最重要作と位置づけている。
その魅力は、音楽性と奏法の多面性にある。
バレルと言えばブルージーで陰影のあるトーンと奏法が持ち味なわけだが、ここではそればかりでなく、ラテンやカントリー、クラシック的な要素を取り込み、アコギにも挑戦。
コンボとオーケストラとの共演がほぼ半々だが、ギル・エヴァンスのアレンジによるオケとのコラボは、幻想的ともいえる深遠さをたたえている。
「ケニー・バレルの全貌」という邦題は、なるほど的を射ていて、バレルが持っているあらゆるアイデア、テクニックを駆使し、さまざまなスタイルに挑戦したその全貌がここに示されているというわけだ。
このときバレルはまだ30代の半ば。
その年令にして、ギタリストとしてのみならず「音楽家」としての力量を存分に示した作品だと言える。
Downstairs (Elvin Jones) – 2:53
Lotus Land (Cyril Scott) – 9:38
Terrace Theme (Joe Benjamin) – 4:02
Prelude No. 2 (George Gershwin) – 2:17
Moon and Sand (William Engvick, Morty Palitz, Alec Wilder) – 4:16
Loie (Kenny Burrell) – 3:19
Greensleeves (Traditional) – 4:12
Last Night When We Were Young (Harold Arlen, Yip Harburg) – 4:34
Breadwinner (Burrell) – 3:00
【Combo】
Kenny Burrell - guitar
Roger Kellaway - piano
Joe Benjamin - double bass
Grady Tate - drums
Willie Rodriguez - conga
【Orchestra】
Gil Evans - arranged & conducted
Kenny Burrell - guitar
Johnny Coles or Louis Mucci - trumpet
Jimmy Cleveland & Jimmy Knepper - trombone
Andy Fitzgerald - flute & English horn
Ray Beckenstein - alto flute, flute & bass clarinet
George Marge - English horn & flute or Richie Kamuca - tenor sax & oboe
Lee Konitz - alto saxophone
Steve Lacy - soprano saxophone
Bob Tricarico - tenor sax, bassoon & flute
Ray Alonge or Julius Watkins - french horn
Bill Barber - tuba
Ron Carter - double bass
Elvin Jones, José Mangual Sr., & Charlie Persip - drums & percussion
