デンマークのギタリストとNYのテナーの美しく繊細なデュオ
フェロー / ミケル・プラウグ & マーク・ターナー
1978年デンマーク生まれのギタリスト、ミケル・プラウグと、NYのテナー・サックスの凄腕、マーク・ターナーとのデュオ。
二人の共演歴は長く、本作までにすでに10年以上。
これまでにもプラウグの名義で『feat. Mark Turner』(2006)、『Harmoniehof』(2008)の共演作をリリースしている。
本作の楽曲はすべてプロウのオリジナルで、アコースティック・ギターとエレキ・ギターをほぼ半々で使い分けている。
基本的には、プラウグの流麗なコードワークの上に、ターナーのメロディが乗っかる感じ。
丁々発止に渡り合うようなインタープレイはあまりないが、巧みな緩急の変化がぴたりと合うところなど、長年のパートナーゆえの聞きどころが随所に。
ひとクセある凝ったコード展開が多いが、ターナーが奏でるメロディがシンプルで歌心があるため、全体として抽象的で小難しい印象は薄い。
二人でゆっくりと、空間に音のレイヤーを重ねていくような浮遊感が心地よい。
Mark Turner (ts)
Mikkel Ploug (ac-g, el-g)
1. Faroe
2. Neukölln
3. The Red Album
4. Highland
5. Warmth
6. Sailing
7. Ambiguity
8. Como
9. Wagner
10. Steps
11. Celeste
12. Safari
13. Sea Minor