ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

Duologues / Jim Hall, Enrico Pieranunzi (2004年)

デュオローグス / ジム・ホール、エンリコ・ピエラヌンツィ

Duologues

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  • CAM JAZZ
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ジム・ホール、2000年代のピアノデュオ名盤

ジム・ホールとイタリアを代表するピアニスト、ピアニスト、エンリコ・ピエラヌンツィとのデュオ。

キャリアのあるジャズギター・ファンなら誰だって、ジム・ホールとビル・エヴァンスのデュオ名盤『Undercurrent』(1962)と比較するだろう。

いくらギターが同じジム・ホールとは言え、40年以上も経っているのだから、当然プレイに変化はある。

また、エンリコ・ピエラヌンツィの演奏ははエヴァンスよりも自由度が高く、特にアドリブでは意表を突いたフレーズが頻出する。

このアルバムでも、わかりやすいワルツやバラードはあるものの、インプロビゼーション主体の曲が多く、そのあたりは正統派のジャズであった『Undercurrent』とは違う。

どっちが万人受けするかといえば、まあ『Undercurrent』だろう。

この『Duologues』は、いささかとっつきにくい感じはあるものの、二人の繊細なタッチの美しさ、掛け合いの妙は絶品で、名手のデュオならではの美しく緊張感のある音空間を味わえる。

演奏途中、ジムが集中してゾーンに入ってしまったのか、うめきのような声が聞こえるのも生々しくて、グッとくる。

 

1.Duologue 1
2.Careful
3.From E. To C.
4.Our Valentines
5.Duologues 2
6.The Point at Issue
7.Something Tells Me
8.Jimlogue
9.Duologue 3
10.Dreamlogue