ダブル・サークル / フェデリコ・カーサグランデ, エンリコ・ピエラヌンツィ
イタリアの気鋭ギタリストとベテランピアニストのデュオ
イタリアの新進気鋭のギタリスト、フェデリコ・カーサグランデと、同じくイタリアを代表するベテランピアニスト、エンリコ・ピエラヌンツィのデュオ。
エンリコ・ピエラヌンツィはジム・ホールとのデュオ作『Duologues』を、2004年にリリースしている。
もともと何でも弾けちゃう人ではあるが、ギターとのデュオというフォーマットが得意で愛着があるのだろう。
内容は、Pieranunzi作 5曲(1,2,6,7,11)、Casagrande作 3曲(4,5,9)、共作 2(3,10)、他 1(Beija Flor)の全11曲。
ラストは、このアルバムがリリースされる前年2014年に他界したベーシスト、チャーリー・ヘイデンに捧げた作品だ。
この二人、親子ほど年齢は違うが美意識はかなり近いようで、それは日本人が勝手に思うところの「イタリアの美学」なのかもしれないが、ジャズという枠を超えた、いわば普遍的な音の美しさがあるのは確か。
二人が紡ぐ音は、全編を通して気品がありリリカルで、緊張感のある掛け合いに息を呑む瞬間がたびたびある。
繊細な音の響きがこの作品の要でもあるので、できるだけ良い音で聞きたい。
いちおうSpotifyを貼ってはおくが、ぶっちゃけ、こういうのはストリーミングでは良さは分かりにくいなあ。
1.Anne Blomster Sang
2.Periph
3.Sector 1
4.Clear
5.Dangerous Paths
6.Within the House of Night
7.No-nonsense
8.Beija Flor
9.Disclosure
10.Sector 2
11.Charlie Haden