ミズーリの空高く / チャーリー・ヘイデン＆パット・メセニー
故郷ミズーリに思いを馳せた詩情豊かな名演
1998年のグラミー「Best Jazz Instrumental Album」受賞作。
パット・メセニーにとっては初の戴冠で、ギターメインのアルバムの受賞は、1975年のジョー・パス『The Trio』以来と、ずいぶん久しぶりだった。
チャーリー・ヘイデンはアイオワ州生まれ、パット・メセニーはミズーリ州生まれ。
ともに幼少期はミズーリ州の小さな町で育ったという。
本作は、そんな二人が古き良き時代の懐かしきミズーリに思いを馳せた作品だといえるだろう。
ジャズシーンでも屈指のテクニックとアイデアを持つ二人だが、技の応酬などを前面に押し出すことはなく、故郷の風景を見ながら、ゆったりと語り合っているかのよう。
一部、多重録音を活かしていることもあって、二人だけとは思えない雄大なスケールを感じる。
なかでも白眉は映画『ニュー・シネマ・パラダイス』からの2曲。
数多のカヴァーがあるが、ここまで詩情豊かな名演は他にない。
1 Waltz for Ruth
2 Our Spanish Love Song
3 Message to a Friend
4 Two for the Road
5 First Song
6 The Moon Is a Harsh Mistress
7 The Precious Jewel
8 He's Gone Away
9 The Moon Song
10 Tears of Rain
11 Cinema Paradiso (Love Theme)
12 Cinema Paradiso (Main Theme)
13 Spiritual
