バリトンギター一本で紡ぎ出される至福の響き。
ワン・クワイエット・ナイト / パット・メセニー
2003年の作品なのだが、これがリリースされたとき「パット・メセニー初のソロアルバム」というインフォを見て、「あれ、そうだっけ」と意外に思った記憶がある。
ソロなんて、とっくに出していると思っていたが、なかったんですねえ。
バリトンギター一本だけで、自宅スタジオで録音した、ホームメイドのアルバム。
上品で澄んだ弦の響き、パットの繊細で滑らかなタッチは、まさにタイトル通り「静かな夜」の寛ぎにふさわしい。
ストレート・アヘッドなジャズファンには全然物足りないだろうが、その美しさは格別だ。
「Don't Know Why」は言わずとしれた、ノラ・ジョーンズの代表曲であり大ヒット曲。
「My Song」はキース・ジャレットの、超美メロバラード。
「Last Train Home」はメセニーの代表曲のセルフカバー、と選曲もいい。
2004年グラミー賞最優秀ニューエイジ・アルバム受賞。
全体にフォーキーな印象なので、ジャズじゃなくてニューエイジの扱いなのは、わからないでもない。
1.One Quiet Night
2.Song for the Boys
3.Don't Know Why
4.Another Chance
5.Time Goes On
6.My Song
7.Peace Memory
8.Ferry Cross the Mersey
9.Over on 4th Street
10.I Will Find the Way
11.North to South, East to West
12.Last Train Home
13.In All We See
