現代ジャズギターの最高峰が放つバリトンギター・ソロ
ベルリン・バリトン / カート・ローゼンウィンケル
「響き」が実に素晴らしい作品だ。
全編ギターソロというアルバムは、カート・ローゼンウィンケルにとってこれがはじめてのはず。
何を弾いても達者な彼ではあるが、名作と評価の高い先人たちのソロ作品はいくつもあるわけで、彼らしさをソロでどう表現するのか興味津々である。
彼が選んだのはバリトン・ギター。
そしてクラシックの佳曲などを選んでいる。
なるほどねえ。
カートの創意に溢れた和声、繊細なタッチは、バリトンの陰影の深い弦の響きと実によくマッチする。
クラシックを採り上げているせいか、端正で品があり、神々しさを感じる瞬間もある。
細やかな余韻までも捉えた録音も素晴らしい。
できるだけ高品質のオーディオで鳴らしたい作品だ。
1.Peace Please
2.Just Chillin
3.First Impression
4.Feelin the Blues
5.Under It All
6.Mellow D
7.Life of a Flower
8.Zarathustra
9.Metro City