現代ジャズ屈指のドラマーとギタリストによるデュオライヴ
ウィズイン・ディス・ストーン / ジヴ・ラヴィッツ&リオーネル・ルエケ
イスラエル出身、現在はニューヨークジャズシーン屈指のドラマーである、ジヴ・ラヴィッツ。
ハービー・ハンコックに見出されたベナン出身の天才ギタリスト、リオーネル・ルエケ。
この二人による双頭名義によるデュオ作品なのだから、期待して当然で、期待を上回るのもまた当然。
ライヴ録音であり、おそらくは簡単なテーマを決めただけの半即興演奏なのだろう。
その丁々発止の掛け合いの自由度の高さと緊張感には息を飲む。
とはいえ、二人だけの世界に没頭して、観客を置き去りするようなことはなく、巧みな緩急で空間を支配しつつ観客を煽り、のめりこませる。
ドラムとギターだと、聞く前には地味なイメージを抱くが、実際にはリオーネル・ルエケのエフェクター使いは巧みでヴォイスも聞かせており、ジヴ・ラヴィッツもタンバリンなどでアクセントを加えていて、彩りは鮮やか。
こうしたエフェクターによる効果などを巧みに捉えた録音も素晴らしい。
Lionel Loueke (g, voice)
Ziv Ravitz (ds)
1. Chant
2. Shadows on the Wall
3. Pierre Aussane
4. Malika
5. In 2 It
6. Lullaby for Emma
7. Aziza's Dance
8. Vi Gnin