ポーランド屈指のギタリスト＆ピアニストによるデュオ
ラウド・サイレンス / シモン・ミカ、ピョートル・ヴィレゾル
1991年生まれのギタリストのシモン・ミカ、1976年生まれのピアニストのピョートル・ヴィレゾルは、いずれもポーランド出身。
シモン・ミカは、30歳を過ぎたところだが、ポーランドでは若手実力派として知られ、すでに『Unseen』（2016）、『Togetherness』（2018）、『Attempts』（2021）と、3枚のリーダー作がある。
ピョートル・ヴィレゾルとはたびたび共演しているらしいが、CDリリースはこれが初である。
タイトルやジャケットデザインから想像できる通り、いわゆる北欧ジャズらしくリリカルで端正で透明感にあふれた演奏が並ぶ。
コロナ禍にあっての録音のせいか、静かに語り合うかのような印象も強い。
ハッとさせるようなサプライズはないが、ユニークだったのは「Take Five」で、かなり演奏が進まないと「Take Five」だとはわからない。このアレンジはおもしろい。
スタンダードでもう1曲「Stella by Starlight」を採り上げているが、そのほかは彼らの抒情的、耽美的なオリジナル曲が並ぶ。
シモン・ミカのこれまでの作品は、ソロとトリオ、そしてこのピアノとのデュオなので、次は新たなフォーマットでの作品を期待したい。
1. Loud Silence (Piotr Wyleżoł) (6:52)
2. Ambaras (Szymon Mika) (5:50)
3. Stella By Starlight (Victor Young) (8:53)
4. January (Szymon Mika) (7:27)
5. April 2020 (Piotr Wyleżoł) (6:59)
6. Take Five (Dave Brubeck) (6:58)
7. Single Linning (Szymon Mika) (9:38)
