ヴァーチュオーゾ / ジョー・パス
ジャズギターソロのバイブルとも称される名作
ジャズギターの名手の名を挙げるとき、ジム・ホール、ウェス・モンゴメリーと並んで、外すわけにはいかない名手中の名手、ジョー・パス。
無伴奏ソロでジャズギターの新しい可能性を開いた「ヴァーチュオーゾ」シリーズの、これが第1弾
である（好評だったので第4弾まで続いた）
何が凄いかというと、メロディ、コード、ベースラインのすべてをギター1本でやってのけているところ。
知らずに普通に聞いたら、多重録音としか思えないし、知っていて聞いても、やはり信じられない、まさに神業である。
もちろん、スタンダードをギター1本で演奏するには、アレンジにも相当な工夫が必要なわけで、そのアイデアも実に豊富。
ギターという楽器を知り尽くしているからこそ為せる技なのだろう。
全編、超絶的テクニックの連発だが、それを楽しげに軽妙に弾いてしまうところが粋だ。
アンプを通さず生音をマイクで録音したことも特徴で（#3のみアンプ録音）。その結果、ギターのナチュラルな音色、ジョーの繊細なタッチが味わえる好録音となった。
1.Night and Day
2.Stella by Starlight
3.Here's That Rainy Day
4.My Old Flame
5.How High the Moon
6.Cherokee
7.Sweet Lorraine
8.Have You Met Miss Jones?
9.'Round Midnight
10.All the Things You Are
11.Blues for Alican
12.Song Is You, The
