ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

Concierto / Jim Hall (1975)

アランフェス協奏曲 / ジム・ホール

アランフェス協奏曲

アランフェス協奏曲

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巨匠ジム・ホール、1970年代の代表作

ジャズギターの巨匠ジム・ホールの代表作にして、ジャズ史上に輝く大ヒットアルバムである。

参加メンバーは、非常に豪華。

休業から復帰したチェット・ベイカーがトランペット、ポール・デスモンドがアルト・サックス、ローランド・ハナがピアノ、ロン・カーターがベース、スティーブ・ガッドがドラムスという編成。

オリジナル盤は4曲とコンパクトだが、アランフェスは約20分あり、LPではB面はこの曲だけだった。

1曲目は言わずと知れたスタンダードで、2,3曲目はジムのオリジナルである。

アランフェスは、元々は、スペインの作曲家ロドリーゴが、クラシックギターのために書いた協奏曲だが、マイルス・デイヴィスが取り上げたことで、ジャズシーンでも大きな話題になった。

アレンジと指揮は、ドン・セベスキー。

かなり大胆なアレンジで、憂いを帯びた穏やかな曲調ながら、緩急の豊かな曲展開は見事。

約20分の長尺を飽きさせない。

ジムのギターは、冒頭からして印象的で、ソロも端正で美的感覚にあふれており、ただただ見事。
各人のソロも、それぞれに素晴らしい。

名匠ルディ・ヴァン・ゲルダーによる録音も、高く評価されている。