ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

Out By Midnight: Live at the Iridium / Mark Lettieri (2023)

スナーキー・パピーのギタリスト、超絶技巧満載のソロライブ

 

アウト・バイ・ミッドナイト / マーク・レッティエリ

マーク・レッティエリは1984年2月4日、カリフォルニア出身。

2004年にマイケル・リーグ(b)を中心に結成された、スナーキー・パピーに参加。
以後、主要メンバーとして活動を続けている。

基本はジャズ・ファンクだが、かなりロック寄りの演奏を聞かせることもあり、ギタリストとしての守備範囲はけっこう広い。

2021年の前作『Deep:The Baritone Sessions Vol.2』(別記事あり)は、19年の『The Baritone Sessions』に続いて、バリトンギターをフィーチャーした意欲作だった。

それに続く本作『Out by Midnight: Live at the Iridium』は、レス・ポールの拠点だったNYの老舗クラブ「イリディウム」でのライヴを収録している。

スロウからジャズ、ファンク、ロックと曲調は多彩だが、どの曲においても、マークのフレーズは流麗であざやか。

なかでもロック寄りの演奏はキレキレで、ジェフ・ベックやスティーヴ・ルカサーあたりを好きな人が食いつきそうなフレーズが、溢れ出てくる。

ギターを修練している若い人の中には、マークを手本にしている人が増えているらしいが、繰り出す技の多彩さかっこよさを見れば、それも当然かと思う。

長年の仲間であるジェイソン"JT"トーマス(ドラムス)とウェス・ステファンソン(ベース)もかなりの腕利きで、ライヴならではの強靭なグルーヴが存分に味わえる。

なお本作は配信のみでフィジカルではリリースされていない。

 


Guitar and Baritone Guitar: Mark Lettieri
Drums: Jason “JT” Thomas
Bass: Wes Stephenson
Keyboards: Daniel Porter
Violin: Zach Brock (Track 12)

1.Extraspecial 08:26
2.Big Duck 04:48
3.Futurefun 05:28
4.Lotus 06:54
5.Catboy 08:09
6.Summer Salt 10:59
7.Point Iz 06:08
8.Little Minx 05:34
9.Seuss Pants 07:27
10.Voyager One 06:36
11.Gigantactis 06:07
12.Supernova 06:59
13.Spark and Echo 08:25
14.Naptime 09:21