米ジャズチャート、ベスト10入の痛快なラテン・ジャズギター
デザーツ / ファン・カルロス・キンテロ
ファン・カルロス・キンテロは、コロンビア出身のラテン・ジャズ・ギタリスト。
2021年の『Table for Five! 』(別記事あり)に続くアルバムが本作。
アルバムジャケットのイメージが共通しているように、演奏内容もまた前作の延長線上にある。
参加メンバーも同じだ。
彼はラテン・ジャズ・ギターの分野ではレジェンドであり第一人者であり、アメリカでの人気は高い。
このアルバムはJAZZ WEEKチャートで最高位6位(2023年9月)まで上がり、長らく上位をキープしていた。
本作では、1960年代初期の音楽をフィーチャーし、伝統的なラテンのリズムに焦点を当てている。
ときに痛快でパッショネイト。
ときに洒脱でメランコリック。
聞き手が期待するラテン・ジャズギターのイメージを裏切ることはないが、決して王道を行くだけではなく、アレンジの巧みさや音空間の解像度の高さのはやはりイマドキのそれ。
だからこそ人気が高いのだろう。
大半の曲が4、5分程度と比較的にコンパクトにまとめられているのも良い。
Tangerine
The Gift (Recado Bossa Nova)
Estampa Cubana
Nature Boy
Insensatez (How Insensitive)
Along Came Betty
Moondance
Music To Watch Girls By
All Or Nothing At All
A Night In Tunisia
Juan Carlos Quintero guitar
Eddie Resto bass
Aaron Serfaty percussion
Joey DeLeon percussion
Joe Rotondi piano