前作に続きNYの精鋭を集めたカルテットでの通算6作目
モスト・ペキュリア / ラーゲ・ルンド
ラーゲ・ルンドはノルウェー出身のジャズギタリスト。
アメリカに渡って、ジュリアード音楽院で学び、2005年に新人の登竜門であるモンクコンペティションで優勝し注目を集めた。
現在はNYを拠点に活動中だ。
彼の6作目となるリーダーアルバムが本作。
2019年の前作『Terrible Animals』(別記事あり)とジャケットデザインがよく似ている。
連作とか続編ではないようだが、演奏の印象は大きく変わらない。
メンバーのうちピアノのサリヴァン・フォートナーとドラムのタイショーン・ソーリーが前作に引き続き参加。
ベースはラリー・グレナディアからマット・ブリュワーへと代わっている。
いずれもニューヨークきっての辣腕プレイヤーだ。
4ビートはなく全曲コンテンポラリーで、エフェクターを多用。
この人の持ち味であるちょっとダークなサウンドデザインは、本作にも活かされている、
私はラリー・グレナディアのベースが好きなので、交代はちょっと残念ではあるものの、マット・ブリュワーのプレイは足腰が強く、浮遊感のあるギターをがっちり支えている。
タイショーン・ソーリーのドラムは音数が多めだが、叩きまくる印象ではなく、しなやかに流れる感じだ。
ラーゲ・ルンドのギター自体は地味といえば地味で、本人もそれを心得ていて、アンサンブルとしての完成度に重きをおいているのだろう。
Lage Lund - guitar
Sullivan Fortner - piano
Matt Brewer - bass
Tyshawn Sorey – drums
1. Cigarettes
2. Trees
3. Circus Island
4. Warsaw
5. Elephants
6. Stone Age
7. Lost In Your Hometown
8. Antarctica
9. Bad Acrobat
10. Horses