ファインディング・ライト / ジェフ・デンソン、ロメイン・ピロン、ブライアン・ブレイド
2019年と同じトリオ編成での2作目、ピロンのギターが冴える
2019年に、このトリオ編成でリリースされた『Between Two Worlds』が、たいへん良い仕上がりで、同じメンバーでまた出ないかと思っていたら、3年経って出た。
リーダーは前作と同じくジェフ・デンソンだが、サウンド的にはロメイン・ピロンを中心とするギター・トリオである。
言うまでもなく、2020年からの2年間は、世界中が新型コロナ感染症に苦慮した期間なわけで、録音は当初予定から何度も延期され、2022年になってからようやく実現したそうだ。
内容は、前作からさらに表現の幅が拡張した印象だ。
オーソドックスなスイングあり、変拍子あり、ファンクあり、インプロビゼーションありで、それぞれに技の応酬が鮮やか。
音数は決して多くはないが、各人の間合いのはかりかたが絶妙だ。
ピロンのギターは、やや線が細く感じられ、個人的にどストライクというわけではないのだが、やはり上手いことは上手い。
2022年を代表するギタートリオアルバムといえるだろう。
Jeff Denson(b)
Romain Pilon(g)
Brian Blade(ds)
1. Daily Jubilee of Dancing Herbie D.
2. Finding Light
3. This Way Cooky
4. A Moment in Time
5. Wishing Well
6. The Tipster
7. Terre Intro
8. Terre
9. Espoir
10. Sixto
