北欧を代表するギタリストのECMから4枚目のリーダー作
エヴェンチュアリィ / ヤコブ・ヤング
リリース元の資料に、こうある。
「ヤコブ・ヤングのメロディを常に抱くことによってすべてが結びついていることから、彼の作曲パレットの幅広い視野を提供する。」
これ機械翻訳なんですかね?さっぱり意味がわからないという。。。
ヤコブ・ヤングは北欧を代表するギタリストの一人でノルウェー出身。
本作はECMから4枚目のリーダー作で、ジャケットの音の質感も、いかにもECM。
ヤコブ・ヤングとは長いつきあいのマッツ・アイレットセン(b)、アウドゥン・クライヴ(ds)もECM色の濃いプレイヤーで、端正でリリカル、時に切れ味するどい音を放つ。
全体として、やはり北欧ならではの詩的で耽美的な演奏が続くが、イマドキのコンテンポラリー色もあって、リズムは多様というか可変的というか、フォーキーであったりファンキーであったり、アバークロンビーやメセニー、ジョンスコらが顔をのぞかせる。
ただ個人的にはどうにも、まどろっこい印象。
いわくありげなフレーズを響かせては、すっと消えていくような、それが妙味と言えば妙味だが、聞き手に向かうエネルギーが希薄に感じるのだ。
確かな音世界を持った人であることはわかるのだが、残念ながらこの作品は私には合わなかった。
Jacob Young(g)
Mats Eilertsen(double-b)
Audun Kleive(ds)
1.Eventually
2.I Told You In October
3.Moon Over Meno
4.One For Louis
5.SchonstedtstraBe
6.Northbound
7.The Dog Ate My Homework
8.The Meaning Of Joy
9.Inside