リー・リトナー、キャリア初のライヴ作品
リオ・ファンク〜アライヴ・イン・L.A. / リー・リトナー
アメリカ西海岸のフュージョンシーンを代表するギタリストの1人、リー・リトナーのライヴアルバム。
ロサンゼルスにあるライヴハウス「Ash Grove」での収録で、このとき彼は40代半ば、まさにアブラの乗り切った時期の演奏である。
やや意外なのは、彼のここまでの約20年の演奏活動の中で、これが初のライヴアルバムだということ。
日本盤には「リオ・ファンク」というタイトルがついているが、原題は「Alive in L.A.」とごくシンプルだ。
その「リオ・ファンク」は、いわずと知れた彼の初期の代表曲で、そのほかにもフュージョンファンにはよく知られた曲がずらり。
#3と#10がウェス・モンゴメリー、#4がデオダートの曲で、そのほかはリーのオリジナルである。
彼の持ち味である、軽快で小気味よい、これぞ西海岸フュージョンといわんばかりの演奏が続く。
正直、特段のサプライズや目をむくようなプレイはないが、心地よいことこの上ない。
アンサンブルのまとまりもよく、特にビル・エヴァンスのサックスが耳を引く。
1.A Little Bumpin
2.Night Rhythms
3.Boss City
4.San Juan Sunset
5.Up Town
6.Waltz For Carmen
7.Wes Bound
8.Pacific Nights
9.Rio Funk
10.4 On 6 (Four On Six)
Guitar – Lee Ritenour
Keyboards – Barnaby Finch
Piano, Organ, Electric Piano – Alan Pasqua
Bass – Melvin Davis
Drums – Sonny Emory
Saxophone – Bill Evans