ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

Universos / Yotam Silberstein

南米の影響も色濃いカラフルなワールドジャズ

Universos

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ユニバーサス  / ヨタム・シルバースタイン

ヨタム・シルバースタインはイスラエル・テルアビブ出身。

10歳の頃からギターを始め、20代に入ったころ「イスラエル・ジャズ・プレイヤー・オブ・ジ・イヤー」を受賞。

2003年のデビュー作『The Arrival』は高い評価を得た。

2005年、セロニアス・モンク・ギター・コンペティションでファイナリストとなり奨学金を得て米国に留学。

その後はニューヨークを拠点に活動している。

ストレートアヘッドなジャズもがんがん弾けちゃう人だが、南米やアラブ音楽までを取り込んだ、ユニバーサルな作風が持ち味。

本作もベースはジャズではありながら、南米音楽の要素も多分に盛り込まれている。

同郷イスラエル出身のドラマー、ダニエル・ドール、ブラジルのピアニストのヴィトール・ゴンサウヴェスとのトリオ編成。

ベース音が聞こえる曲があり、おそらくはシンセベースだろうし、オーバーダブしていると思える箇所もある。
そのあたりの仕上げ方は、いまどき感覚のものだ。

ヨタムのギターは切れ味がよく音像あざやか。

フルートやハーモニカのゲスト参加もあって、色彩感豊かな作品だ。

 


1.Brooklyn Frevo (Feat. Itai Kriss) 04:32
2.Dada 05:38
3.Samba Pro Vitor 06:22
4.Requiem For Armando 04:36
5.Etude #2 (Merengue) 03:22
6.Parana (Entre Rios) 04:37
7.Candombe Para Ruben Rada (Feat. Carlos Aguirre) 03:44
8.Chorao (Feat. Itai Kriss) 04:43
9.Safta 03:43
10.Night In Sevilla 05:40
11.Tal And Gil (Feat. Grégoire Maret) 07:13