オーストラリア出身の気鋭ギタリスト、初のリーダー作。
タイム・シフト / ティム・ジャゴ
ティム・ジャゴはオーストラリア出身。
母国の音楽アカデミーでギターを学び、2010年に渡米し、マイアミ大学のスタジオ・ミュージック&ジャズの音楽修士課程を修了。
2015年には、第1回ウェス・モンゴメリー国際ジャズ・ギター・コンペティションのセミファイナリストに選出されたそうだ。
ちなみに、このときの優勝者はパスクァーレ・グラッソである。
その後プロとして活動をスタート、2010年代にグループ名義で3枚のアルバムをリリースしているそうで、本作が初のリーダーアルバム。
基本はクインテット編成である。
大枠で言えばコンテンポラリー系で、初リーダー作のせいか、これまで溜めていたアイデアをずらりと並べた印象があり、ブルース色が強いかと思えば、中近東ぽかったり、懐かしのフュージョンぽかったりと多彩。
トーンコントロールは非常に巧みで、ふわりと透明感のある音色もあれば、スリリングに切り込んでくる瞬間もあり、それらの選択のセンスもいい。
ユニークなのはリズムの設計で、彼がどこまで采配しているのかわからないが、「Bernie's Tune」「Body and Soul」という2曲のスタンダードも、非常に複雑で繊細なアクセントの入れ方で再構築しているのが面白く、聴き応えがある。
参加していメンバーに関しては、ぶっちゃけよく知らないが、みな腕利きであることはわかる。
特にベースは、エレキとアコベを弾き分けているようだが、エレキも6弦使いで相当な技量の持ち主だ。
次作を同じ編成でやるか、ガラッと変えてくるか、いずれにしても注目しておきたいギタリストだ。
Tim Jago - guitar
Mark Small - tenor saxophone
Martin Bejerano - keys
Dion Kerr - upright & electric bass
David Chiverton - drums
1.Time Shift 09:08
2.Calypso'ish 07:26
3.Soil to Sky 07:18
4.Major 06:27
5.Bernie's Tune 05:58
6.Body and Soul 06:30
7.Fine Line 06:37
8.Kind Minded 07:39
