デンマークのギタリストによる、アンビエントで幽玄な音世界
トゥンゲモール / マーク・ソルボーグ
マーク・ソルボーグはデンマークを拠点に活躍中のギタリスト。
この「Tungemål」は、エレキギターの音を一つの「声」と捉えるプロジェクトだそうで、連作アルバムとのことなのだが、私が聞くのはこれが始めてである。
「日本語のインフォはないだろうな...」と思いつつ検索したら、過去のこのプロジェクトの一環で来日公演を行ったことがあると知り、いささかびっくり。
本作の内容はジャズというより、アンビエント的な現代音楽の印象だ。
メンバーは、ストックホルムを拠点とするトランペッターのスザナ・サントス・シルヴァ、デンマークのピアニストであるサイモン・トルダム、ノルウェーのパーカッショニスト、インガー・ザック。
いずれも北欧のミュージシャンたち。
マークのギターはあまり前に出てこず、空間に音のヴェールを張り巡らせ、そのあいだをぬうようにピアノとトランペットが内省的なメロディを奏でているといった印象。
ギターがバックでペットがメロディというような単純な役割分担ではなく、それぞれが奏でる音のレイヤーを重ね合わせつつ、ときにずらし、ときに錯綜させ、とでも言えばいいだろうか。
詩的で繊細。
日本人が思うところの北欧のイメージで、テリエ・リピダルあたりに近い印象もある。
なお、タイトルの「Tungemål」は、スウェーデン語、ノルウェー語、デンマーク語で「言語、言葉、母国語」などを意味するとのことだ。
Susana Santos Silva · trumpet
Mark Solborg · guitar & electronics
Simon Toldam · piano & keys
Ingar Zach · Percussion & vibrating membranes (tracks 2., 3., 4., 6., 7., 8.)
1.Spoke 05:07
2.Southern Swag (6と5) 06:49
3.The Wires 05:01
4.Cantamos 04:15
5.Planes; inward 05:26
6.Janus - og sidste ord 10:49
7.Friction, bell, bump 02:50
8.Planes 06:16
9.Pitches & Peace 04:13
