ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

Woodwork / Matthew Stevens (2015)

エスペランサらとの共演で名を上げたギタリストの初リーダー作

ウッドワーク / マシュー・スティーヴンス

マシュー・スティーヴンスは1982年、カナダ・トロント生まれで、現在はニューヨークを拠点に活躍するギタリスト。

2004年にバークリー音楽大学を卒業。
クリスチャン・スコット、テリー・リン・キャリントン、エスペランサ・スポルディングら、名うてのアーティストと共演を重ね、注目を集めてきた。

彼の初のリーダー作がこの『Woodwork』だ。

ピアノのジェラルド・クレイトン、ベースにヴィセンテ・アーチャーら同世代の辣腕を迎えてのクインテット編成である。

いかにもイマドキなコンテンポラリー・ジャズで、4ビートはなし。

ほぼ一回り年上のカート・ローゼンウィンケルの影響が見え隠れするのは、コンテンポラリー・ジャズ・ギターであるならば、ある意味、当然とも言える。

そこにポスト・パンクというか、インディー・ロック的なテイストを加えているところが、彼の持ち味。

エレキとアコギを使いわけ、クレジットにはないがシンセぽい音もあり、かなり持ちネタは多いようで表現は多彩だ。

リズム隊は、やや控えめはあるものの、小気味よく輪郭のシャープな演奏で心地よい。

クレイトンのピアノはさすがで、ギターを食ってる場面もたびたび。

スタグナーロのパーカッションは、ビートを添えるという役割を越えて、音空間を拡張させている印象がある。

デュオありトリオありと、編成を変えながら、オリジナルが11曲と、デヴィッド・ボウイの「Sunday」で全12曲。

曲の完成度が高く、作曲家としての才能もたいしたもの。

初リーダー作としては上々の仕上がりで、アメリカのジャズメディアやジャーナリストも、高く評価している。

 

Matthew Stevens - guitar
Gerald Clayton - piano
Vicente Archer - bass
Eric Doob - drums
Paulo Stagnaro - percussion

1.Ashes (One)
2.Star L.A.
3.Woodwork
4.Sequel
5.Blasted
6.Gut Check
7.Sunday
8.Brothers
9.Ashes (Two)
10.Uptown Dance Party
11.Grown Ups
12.Gently