フリー・ジャズギターの鬼才が放つプリミティブな混沌と躍動
ブラック・ウーマン / ソニー・シャーロック
フリー・ジャズギターの鬼才、ソニー・シャーロックの初リーダー作にして、フリー・ジャズ史上に残る傑作。
強烈なフィードバックとディストーションを多用したソニーのギターに煽られるように、奥方のリンダが、ソウルフルなヴォーカル、スキャット、呻き、叫びで感情を爆発させる。
この二人の主役に匹敵する存在感を放つのが、ミルフォード・グレイヴスの重く切れ味の鋭いドラム。
彼が放つポリリズムの躍動感とスリルは半端ではない。
アルバム全体を通して非常にアナーキーで攻撃的ではあるのだが、プリミティブなダイナミズムにあふれていて、スピリチュアルな響きも感じられる。
それがフリー・ジャズの傑作と評される理由だろう。
ジャズシーンの第一線のミュージシャンからのソニー・シャーロックへの評価は高く、このアルバムがリリースされた前後には、
ハービー・マン『メンフィス・アンダーグラウンド』(1969)
ウェイン・ショーター『スーパー・ノヴァ』 (1969)
マイルス・デイヴィス 『ジャック・ジョンソン』(1970)
などジャズ史上に残る傑作に参加している。
Black Woman (5:16)
Peanut (9:16)
Bialero (4:52)
Blind Willy (3:22)
Portrait of Linda in Three Colors, All Black (8:34)
Sonny Sharrock - electric guitar, acoustic guitar
Dave Burrell - piano
Norris Jones - double bass
Milford Graves - drums
Linda Sharrock - vocals
Ted Daniel - trumpet (tracks 3–5)
Richard Pierce - bass (tracks 3–5)
Gary Sharrock - bells (track 1)
