ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

Tactile / Albert Vila (2011)

タクタイル /  アルバート・ヴィラ

TACTILE

TACTILE

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バルセロナ発。コンテンポラリー・ジャズ・ギターの秀作。

アルバート・ヴィラはスペイン・バルセロナ出身。

1999年、オランダのアムステルダム音楽院に入学し、ジェシ・ヴァン・ルーラーに師事。

2004年、オランダ・ジャズ・コンクールで優勝し、翌年、奨学金を得てニューヨークの名門・マンハッタン音楽院で学ぶ。

修了後の2007年、彼は故郷バルセロナに戻り本格的な演奏活動に入り、リーダーアルバムをリリース。

本作は2枚めのリーダーアルバムである。

サックスを含むカルテット編成で、しなやかで色彩感のある演奏を聴かせる。

スイングあり、R&Bあり、瞑想的な音像ありと、バリエーションは広いが、いずれもヴィラのクリーンで美しいシングルトーンが冴え渡っていて、イマドキ感のあるコンテンポラリーなフレーズが繰り出される。

基本はエレキギターだが、パット・メセニーが使用して有名になったバリトン・アコースティック・ギターを2曲で演奏しており、その端正で品のある響きは俊逸。

リズム隊は手堅く小気味がいいし、フェンダー・ローズの音にもかなり惹かれるものがある。

日本ではあまり知られていないかもしれないが、コンテンポラリーなジャズ・ギター・コンボの秀作だと思う。

Spotifyにないのが、ちょっと残念。

 


Albert Vila(g)
Santi De La Rubia(ts)
Roger Mas(p,fender rhodes)
Marko Lohikari(b)
Marc Ayza(ds)

1.Talk
2.Now
3.Leviathan
4.Blue
5.Perception
6.Signs
7.Transgenic