タクタイル / アルバート・ヴィラ
バルセロナ発。コンテンポラリー・ジャズ・ギターの秀作。
スペインに生まれ、オランダとニューヨークでギターを学び、現在はバルセロナを拠点に活動するギタリスト、 アルバート・ヴィラ。
本作は2枚めのリーダーアルバムである。
サックスを含むカルテット編成で、しなやかで色彩感のある演奏を聴かせる。
スイングあり、R&Bあり、瞑想的な音像ありと、バリエーションは広いが、いずれもヴィラのクリーンで美しいシングルトーンが冴え渡っていて、イマドキ感のあるコンテンポラリーなフレーズが繰り出される。
基本はエレキギターだが、パット・メセニーが使用して有名になったバリトン・アコースティック・ギターを2曲で演奏しており、その端正で品のある響きは俊逸。
リズム隊は手堅く小気味がいいし、フェンダー・ローズの音にもかなり惹かれるものがある。
日本ではあまり知られていないかもしれないが、コンテンポラリーなジャズ・ギター・コンボの秀作だと思う。
Spotifyにないのが、ちょっと残念。
Albert Vila(g)
Santi De La Rubia(ts)
Roger Mas(p,fender rhodes)
Marko Lohikari(b)
Marc Ayza(ds)
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