ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

Side Hustle / Thom Rotella (2024)

ジェレミー・ペルトも参加した心地よいスイング感のソウル・ジャズ

Side Hustle

Side Hustle

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サイド・ハッスル / トム・ロテラ

トム・ロテラはニューヨーク出身、現在はロスを拠点に活躍中の、今年(2024年)73歳になるベテラン・ギタリスト。
ちなみにジョン・スコフィールドと同年の生まれである。

 

スムーズジャズの印象が強い人という感じもあるが、この新作『Side Hustle』は、2019年の前作『Storyline』に続きストレート・アヘッドの作品。

ぶっちゃけ、ベテランとはいえジョンスコやメセニーらの人気、実績には及ばないポジションだが、このアルバムはJAZZWEEKのチャートを一気に駆け上がってきて、ちょっとびっくり。

2024年9月23日付のチャートで8位にランクインしているのだ。

 

基本は、オルガンのボビー・フロイドとドラムのロイ・マッカーディとのトリオ編成で、ベースはいない。

6曲のオリジナルと、『Georgia On My Mind』など5曲のカヴァーを織り交ぜた内容で、編成から連想される通り、ソウル・ジャズのテイスト。

もともと筆者はオルガン好きということもあって、このスイング感には心躍る。

とりわけスペシャルなことをやっているわけではないが、耳馴染みがよく安心して聞いていられるのが人気の理由だろうか。

テナーのエリック・アレクサンダーとトランペットのジェレミー・ペルトが、それぞれ2曲づつ参加し、彼ららしいソロを聞かせているのも聞き物だ。

 

 

Thom Rotella: guitars
Bobby Floyd: organ; Gregg Karukas: organ (track 12 only)
Roy McCurdy: drums; Kendall Kaye: drums (track 12 only)
Lenny Castro: percussion
With special guests
Eric Alexander: tenor saxophone (tracks 4 & 6)
Jeremy Pelt: trumpet (tracks 8 & 12)

1. Who Dat?
2. Love for Sale
3. Pick Pocket
4. Side Hustle
5. Georgia on My Mind
6. Not So Much
7. Mr. Mootanda
8. Don't Mess with Mister T
9. Roy's Groove
10. On a Misty Night
11. Alone Together
12. Three Views of a Secret/Goodbye Pork Pie Hat