“スウィングしまくるギター”が二人の名手によって堪能できる快作
リズム・ウィリー / ハーブ・エリス & フレディ・グリーン
ハーブ・エリスは、1950年代にオスカー・ピーターソン・トリオなどでの演奏で名を挙げたが、60年代は主にスタジオミュージシャンとして活動。
70年代にジャズに復帰し、73年に設立したばかりのConcordから作品を連発した。本作もそのひとつだ。
もう一人の主役、フレディ・グリーンは言わずとしれた“リズムギターの神様”
約半世紀にわたってカウントベイシー楽団のリズムギタリストとして活躍したフレディが、楽団を離れて作品をリリースするのはたいへんめずらしい。
本作でも堅実かつスウィング感に満ちたバッキングに徹していて、ハーブ・エリスの流麗でブルージーなソロを引き立てている。
リズム隊の仕事もたいへん堅実で、レイ・ブラウンの強固で野太いベースライン、ジェイク・ハンナのコンパクトで的確なドラム、ロス・トンプキンスの小粋なピアノが加わり、非常にスウィング感に溢れた、心地よいサウンドが展開されている。
全体的に抑制が効いているので、やや地味に聞こえるが、これは“品”というべきものだろう。
70年代なかばといえば、フュージョンがジャズシーンを席巻していた時期でもあるのだが、一方で“これぞスウィング”と言いたくなるような本作もあって、ジャズが大きく幅を広げた時代であったのだなと改めて思う。
1.It Had To Be You
2.Rhythm Willie
3.Gee Baby, Ain't I Good To You
4.A Smooth One
5.When My Dream Boat Comes Home
6.Conversations
7.I Want A Little Girl
8.Orange, Brown And Green
Ray Brown(b)
Jake Hanna(ds)
Freddie Green(g)
Herb Ellis(g)
Ross Tompkins(p)
