リラックスムードのラテンテイストの中にグラント・グリーンらしさが満載
ザ・ラテン・ビット / グラント・グリーン
タイトルからもコスチュームからも分かる通り、グラント・グリーンがラテンに挑んだ作品。
企画モノといえば、まあそうなのだが、リラックスした演奏ではあるものの「ちょっとラテンを楽しんでみました」レベルではなく、彼らしいホーンライクな演奏には聞きどころが随所に。
そもそも彼は、ハードバップ、ソウルジャズ、ビバップといったさまざまなスタイルに取り組んできたわけで、本作はそうした多様性の現れの一つでもあり、後のブーガルーサウンドへの移行の契機と見ることもできる。
ウィリー・ボボらリズム隊にラテン系のメンバーを迎え、軽快でしなやかなリズムに乗って、グリーンのギターはよく歌う。
軽快で明るいばかりでなく、「ベサメ・ムーチョ」のムーディーな演奏や「ティコ・ティコ」の色気のあるスロウもよい。
「My Little Suede Shoes」はパーカー作のビパップだが、ここにラテンフレーバーを加え小気味よく仕上げているのも面白い。
オリジナルは6曲入だったが、CD化に際して3曲が加えられた。
Mambo Inn
Bésame Mucho
Mama Inez
Brazil
Tico Tico
My Little Suede Shoes
(Bonus track on CD reissue:)
Blues for Juanita
Granada
Hey There
Recorded on April 26 (tracks 1-7) and September 7 (tracks 8-9), 1962.
Grant Green - guitar
Ike Quebec - tenor saxophone (tracks 8-9)
John Adriano Acea (tracks 1-7), Sonny Clark (tracks 8-9) - piano
Wendell Marshall - bass
Willie Bobo - drums
Carlos "Patato" Valdes - conga (tracks 1-6, 8-9)
Garvin Masseaux - chekere (tracks 1-6)
