ジム・ホールが5人のベーシストとデュオを組んだ意欲作
ジム・ホール・アンド・ベーシズ / ジム・ホール
ジム・ホールと5人のベーシストが、かわるがわるデュオを繰り広げた作品。
中には、2ベースでのトリオという珍しい演奏もある。
参加したベーシストは、デイヴ・ホランド、クリスチャン・マクブライド、チャーリー・ヘイデン、ジョージ・ムラーツ、スコット・コリーと、一騎当千の辣腕ばかり。
2001年時点での、ベース・オールスターズと言っていいくらいだ。
3曲がスタンダードで、他はジム・ホールの作曲、または「Abstract」と称されるインプロヴィゼーション。
ギターとベースとのスリリングな掛け合いに息を呑む瞬間が各所にあるものの、全体として地味で内省的で、熱気に乏しい。
挑戦的な意欲作であることはわかるが、ジム・ホールの歌いまくるギターを堪能したい向きには、私もそうだが、物足りない印象。
むしろベース好きの方が楽しめそうなアルバムだ。
Charlie Haden (on tracks 3,7)
Christian McBride (on tracks 2,8)
Dave Holland (on tracks 1,6)
George Mraz (on tracks 4,5,9,13)
Scott Colley (on tracks 5,9,10,11,12,13)
1. End The Beguine!
2. Bent Blue
3. Abstract 1
4. All The Things You Are
5. Abstract 2
6. Sam Jones
7. Don't Explain
8. Dog Walk
9. Abstract 3
10. Besame Mucho
11. Dream Steps
12. Abstract 4
13. Tango Loco
