名手二人による「間」を活かした対話の極致
アローン・アローン・トゥゲザー / ジム・ホール、ロン・カーター デュオ
しなやかなホールと潤いに満ちたカーターが織り成す
いぶし銀のストリングの響き!アコースティック・デュオの決定的名盤
このアルバムがCDで再発されたときのキャッチコピーがこれだが、まさにその通り。
ギター&ベースのデュオにおいて、ジャズの歴史上、最も有名で最も評価の高い作品であり、名手二人による「対話(インタープレイ)」の極致がここにある。
1972年プレイボーイ・ジャズ・クラブでの録音で、ライブならではの緊張感と親密な空気感、その絶妙なバランスは半世紀を過ぎても色褪せない。
ジム・ホールの甘く、丸みがありつつも芯のあるトーンと、ロンの深く含蓄のあるウッドベース。
それぞれに美しい響きが絶妙に交わって、上質なブレンデッドウイスキーの如し。
互いに決して弾きすぎず、むしろ「間」を活かした対話が堪能できる。
「St. Thomas」「Autumn Leaves」「Softly, as in a Morning Sunrise」など超有名な曲が並ぶ、いわゆるベタな選曲だが、それだけに、デュオでどう料理するか、そのオリジナリティが際立つ。
軽快で躍動感のある「St. Thomas」、高度なハーモニーのやり取りが聞き所の「Alone Together」、ブルースでの自由な対話「Whose Blues」という展開も見事。
ジャケットデザインは、演奏の中身と合ってないのでは?とリリース時には否定的な意見もあったようだが、ありがちな「二人のポートレイト」などよりも個性的な強いアイコンとして、このアルバムを印象づけたのは確かだ。
St. Thomas 4:38
Alone Together 5:47
Receipt, Please 4:56
I'll Remember April 6:44
Softly, As In A Morning Sunrise 2:52
Whose Blues 5:54
Prelude To A Kiss 5:43
Autumn Leaves 6:47
Recorded August 4, 1972
Jim Hall – guitar
Ron Carter – bass
